仮想通貨(暗号資産)の購入名目で高齢者から現金をだまし取ったとして、千葉県警は29日、柔道の元オリンピック代表選手、丸山顕志容疑者(58)=福岡県=を詐欺容疑で逮捕した。捜査関係者への取材で判明した。
捜査関係者によると、逮捕容疑は2018年、千葉県東金市の女性会社役員(71)に暗号資産「OneCoin」を購入するためと偽り、約4000万円をだまし取ったとしている。
丸山容疑者は実際には暗号資産を購入せず、自身のギャンブル代などに充てていたとみられる。女性から計約4億円を受け取っており、県警は余罪もあるとみて調べている。
丸山容疑者は1992年のバルセロナ五輪男子65キロ級に出場し7位。豪快な投げ技「丸山スペシャル」で話題となった。【近森歌音、林帆南】