ナワリヌイ氏の死因「血栓による自然死」 ウクライナ軍情報機関

　北極圏の刑務所で死亡したロシアの反体制派指導者、アレクセイ・ナワリヌイ氏の死因について、ウクライナ軍情報機関トップのブダノフ国防省情報総局長は25日、「血栓による自然死だ」と述べた。ウクライナメディアが伝えた。情報源や根拠は不明。

　報道によると、ブダノフ氏は記者団の取材に「みなさんをがっかりさせるかもしれない」とした上で、「（ナワリヌイ氏が）血栓で死亡したことは確認されている。インターネットの情報ではない。あれは自然死だ」と発言した。

　死因について、露当局は公式には発表していない。母リュドミラさんらが刑務所を訪ねた際には「突然死症候群」と説明を受け、その後に当局側が示した死亡診断書には「自然死」と記載されていた。

　当初、複数の露メディアが「死因は血栓症」と報じた。一方、支援者や遺族の間ではプーチン政権による殺害を疑う見方もある。16日に死亡したナワリヌイ氏の遺体は、24日になってリュドミラさんに返還された。【松本紫帆】