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「社会人の一人として成長していってくれることを願っています」。天皇陛下は64歳の誕生日に合わせた記者会見で、4月から日本赤十字社の嘱託職員として働きながら公務に取り組み、新しい道に歩み出す長女愛子さまへの期待を示された。
愛子さまは学習院大文学部日本語日本文学科4年で、大学では日本文学や歴史の講義に加え、福祉の授業も履修した。陛下は「いつの時点で愛子が福祉に関心を持つようになったか分かりませんけれども、私たちの話などを聞きながら関心を持つようになり、福祉を通して人々の役に立ちたいという気持ちが形作られていったと思います」と話した。
日赤への就職を希望すると聞いた際は「雅子も私も、とてもいい考えではないかと思いました」と振り返った。その上で、「これからも愛子のことを応援していきたい」と父親の顔をのぞかせた。
愛子さまは今月、初めて海外の賓客を歓迎する昼食会に天皇、皇后両陛下と出席し、ケニア大統領夫妻らをもてなした。卒業後は公的な活動を本格化させる見通しだ。天皇陛下は「いずれ海外への訪問というものもあるのではないかと思っております。実際にその国の社会や文化に接することによって、さらに大きく成長していってもらいたい」と話した。【高島博之】