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「H3」2号機打ち上げ 指令破壊から1年、“日本の主力”期待背に


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は17日、新型主力ロケット「H3」2号機を種子島宇宙センター(鹿児島県)から発射した。昨年3月に2段目エンジンが着火せず飛行中に指令破壊された初号機から、1年弱で打ち上げにこぎ着けた。宇宙ビジネスの拡大で需要が増す国際的な衛星打ち上げ市場で、競争力確保を目指す。

 H3は現行の主力機「H2A」の後継となる液体燃料ロケットで、2014年から開発が始まった。24年度中に退役予定のH2Aに代わり、今後20年間の日本の宇宙輸送の中心を担う。

 2号機はロケットの性能確認を主目的とする「試験機」の位置づけ。初号機の失敗原因が、2段目エンジンの点火装置などの電気系統に生じたショートや過電流と結論づけられたため、部品の絶縁を強化し、一部の電子部品を取り除くなどの再発防止策を施した。

 初号機で失った衛星と重さなどが同じ構造物を搭載し、衛星分離の性能を確かめる。キヤノン電子の光学衛星「CE―SAT―1E」と、宇宙システム開発利用推進機構などの超小型衛星「TIRSAT」も相乗りした。

 H3は全長約63メートル(2号機は約57メートル)、直径約5・2メートルでH2Aより一回り大きい。エンジンの推力を向上させ、衛星の打ち上げ能力を1・3倍に高めた。既製の部品を使ったり、3Dプリンターを用いて部品の数を減らしたりして低コスト化を図り、打ち上げ費用をH2Aの半額の約50億円に下げることを目指す。【田中韻】

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