埼玉県警は14日、県内各地でバレンタインデーにちなんだ啓発イベントを開き、チョコ菓子を配って交通安全や犯罪被害の防止を訴えた。
川越署では、タレントの岡田結実さんが一日署長に就任。商業施設「ウニクス南古谷」(川越市泉町)で開いたイベントでは、集まった約200人のファンや買い物客にチョコを手渡し、自転車用ヘルメットの着用などを呼びかけた。
岡田さんは「チョコっとの愛と思いやりで交通事故のない社会を築きましょう」とあいさつ。木村宏志署長とのトークショーでは、父でお笑いコンビ「ますだおかだ」の岡田圭右さんのギャグ「閉店ガラガラ」を披露する一幕もあった。
抽選会の当選者にサイン入りヘルメットを手渡し、来場者に反射材なども配布。報道陣の取材に「一日署長は初めて。『ヘルメットをかぶります』と皆さんが言ってくれてうれしい」と話した。
さいたま市浦和区のJR浦和駅前では、県警交通総務課などが交通安全の啓発イベントを開いた。県警はマスコットの「ポッポくん」のイラストなどをあしらった特注の「チロルチョコ」を作製。県立浦和第一女子高校の生徒らも参加してチョコを配り、ヘルメット着用や道路横断時の意思表示の大切さなどを呼び掛けた。
県警の市川弘明交通部参事官は「昨年の交通事故死者数は122人と、6年ぶりの増加となった。悲惨な事故を一件でも減らせるよう、思いやりを持って交通安全に努めてほしい」と話した。【田原拓郎、成澤隼人】