「得票2番目なのに新学長選出」 波紋広げる学長選、千葉大が反論

　学長選考の経緯について学内から疑義が出ている問題で、選考を担った千葉大学長選考・監察会議は選考過程の正当性を主張する文書を同大ホームページに掲載した。

　「学長となるべき者の選考について」とする文書で7日に公表された。一連の選考手続きを説明した上で「今回の学長選考も、関係法令等にのっとり適正に手続きを進め、推薦内容及び所信等内容を確認し、学内意向聴取の結果を参考に、求められる学長像に基づき学長としての適性を審査した」とした。候補となった3氏の同会議での得票数や審議内容は明らかにしなかった。

　学長選考を巡っては、教職員らによる事前の学内投票で得票数が2番目だった横手幸太郎・医学部付属病院長が新学長に選出されたとして、一部の教授会などから経緯の説明を求める質問書が出されている。同様に説明を求める在学生や卒業生によるオンライン署名は、9日時点で8000人を超えるなど波紋が広がっている。【長沼辰哉】