starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

村上隆さん展覧会のトレカ、転売横行 1枚20万円超の落札も


 京都市京セラ美術館(同市左京区)で3日に開幕した展覧会「村上隆 もののけ 京都」の来場特典として、5万枚限定で配られた非売品のトレーディングカード(トレカ)を巡り、ネットで高額な転売が横行している。フリーマーケットサイトには100枚単位で出品され、1枚20万円以上で落札された例も。開幕前にはトレカを入手するため1000人近い「徹夜組」が出るほど入手競争が過熱し、警察が出動するトラブルまで起きた。

 同展は、現代美術家・村上隆さんの、国内では8年ぶりとなる大規模個展。村上さんはこれまでも、自らが主催する芸術祭などでオリジナルのトレカを配布していた。今回は1月23日に「先着5万名様にプレゼント」と発表。村上さんが描いたカラフルなキャラをデザインした12種類を用意した。

 同館と川端署によると、開幕前日の2月2日、午後6時の閉館時から正面玄関前に行列ができ始め、椅子を置く人も。順番争いなどのトラブルが相次ぎ、府警には10件近い通報が寄せられた。3日午前5時時点では約1000人が並んでいたという。

 観覧チケット1枚につきトレカ1枚に限定していたが、チケットを大量に用意して複数のトレカを入手するグループもいたため、行列は途切れなかった。開館を同9時半に前倒ししたものの、入場まで長時間待つ事態になり、最後の入場者は午後9時ごろになったという。5日の休館日を挟み、6日午後までに5万枚の配布を終えた。

 フリマサイトには3日から出品が相次ぎ、150枚セットでの販売や、1枚約200万円での出品も確認できる。

 同館総務課は「転売しないよう求めていたが、こんなに殺到するとは予想しておらず、認識が甘かった。トレカをつけてチケットをたくさん売ろうとしたと思われても仕方がなく、申し訳ない」と釈明した。

 村上さんデザインのトレカは、市の「ふるさと納税」の返礼品にもなっており、寄付金は2023年12月7日の開始から2カ月足らずで3億円を突破。フリマサイトには、返礼品限定のカードも多数出品されている。【南陽子】

    Loading...
    アクセスランキング
    starthome_osusumegame_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.