鈴木楽器製作所(浜松市)は、オリジナルの電子楽器「オムニコード」を7月に再販する。「Am」や「C」などコードボタンを押しながらセンサー部分を指でタップしたり、スライドしたりするとコードに対応した音が出る。
オムニコードは北米の楽器「オートハープ」の電子化を目指して開発され、1981年に発売された。演奏したいコードが分かれば楽器の経験が無くても演奏できることや、手軽に持ち運べることから欧米で人気になった。独特の電子音がプロのミュージシャンからも支持された。
最後のモデルを96年に発売した後も、再販を望む声があった。再販するモデルは10音色で、ギターやピアノ、ハープを弾いたような音を選べる。38個のコードボタンがあり、ボタンを押す組み合わせによって計108コードの演奏が可能になっている。市場想定価格は7万7800円。【山田英之】