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長井健司さん射殺犯 遺品テープに「手がかりなし」 警視庁解析


 軍政下のミャンマーで2007年に反政府デモを取材中、治安部隊に射殺された映像ジャーナリスト、長井健司さん(当時50歳)が亡くなる直前まで撮影していたビデオカメラについて、解析を行っていた警視庁は2日、妹の小川典子さん(64)=愛媛県今治市=に結果を伝えた。小川さんは同日、同市で記者会見を開き、犯人特定につながる「手がかりは何もつかめなかった」と説明。今後、外務省に報告に出向く予定で、「真相究明に向けて国に動いてもらえるよう働きかけたい」と、決意を新たにした。

 小川さんによると、民間企業、大学、警視庁科学捜査研究所など計7団体が解析を試みたという。警察の担当捜査員から1月中旬に調査終了の知らせがあった。小川さんは「テープは復元、または上書きされたかも分からなかったと説明を受けた」と無念さをにじませた。今後は個人で、テープの解析を続ける意向も示した。

 小川さんは2023年4月、タイの首都バンコクで、独立系メディア「ビルマ民主の声(DVB)」から長井さんのカメラを受け取った。映像には、ミャンマーの中心都市・ヤンゴンで抗議活動する僧侶や市民の様子のほか、長井さんの肉声も残されていた。事件後にカメラを手に入れたとみられる現地の女性の姿も映っていた。同5月に小川さんからビデオの提供を受けた警視庁が解析を進めていた。

 民主化を目指すミャンマーの現地ジャーナリストを支援する一般社団法人「Docu Athan(ドキュ・アッタン)」(東京都)が1月27日、長井さんや女性の肉声にミャンマー語や日本語の字幕を付けた動画の配信を始めた。小川さんは「現地ミャンマーからの情報提供の協力を得られれば、ありがたい」と期待する。サイト(https://www.youtube.com/@DocuAthan)で閲覧できる。【鶴見泰寿】

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