河津桜まつり、実行委が消費税未納 駐車場や出店料の収入 静岡

　静岡県河津町は29日、恒例の河津桜まつりの実行委員会が、来場者の駐車場利用料と露店の出店料の収入について、これまで消費税を納めていなかったことを明らかにした。町は「収益目的でなく、消費税の課税対象ではないと認識していた」と説明している。

　町によると、実行委は町や町観光協会などで組織している。過去5年の駐車場利用料と出店料の収入は、コロナ禍の2021年を除き、計2800万～3900万円ほどだった。仮設トイレの設置や交通整理、ごみ処理などまつりの運営費に充ててきた。

　駐車場と出店料の収入について、実行委で昨年「消費税の課税対象ではないか」との声が出たという。30日にも町幹部らが税務署に解釈を確認する。岸重宏町長は29日の記者会見で「税務署の考えもあるだろう。指摘を受ければ従う」と述べた。

　今年の第34回河津桜まつりは2月1～29日に開かれる。昨年は51万人が訪れた。【長沢英次】