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谷川弥一氏「お経読んだら大臣に向かんと」 不記載問題は明言せず


 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件で、パーティー券収入のノルマ超過分としてキックバック(還流)された約4300万円を政治資金収支報告書に記載しなかったとして、政治資金規正法違反(虚偽記載)で略式起訴された谷川弥一衆院議員(82)=長崎3区=は22日、額賀福志郎衆院議長宛てに議員辞職願を提出した。

 谷川議員はその後、地元の長崎県大村市内で記者会見し「自身の認識に甘さがあったと深く反省している。私を応援してくれた皆様、国民の皆様に深くおわび申し上げます」と謝罪した。

 谷川議員によると、還流分は約10年前から収支報告書に記載していなかった。パーティー券の販売に注力した理由について「長崎が抱える課題を処理するため、大臣並みに金を集めて力を付けてやろうと思った。金を集める力と堂々と論陣を張れることは、政治家が偉くなるのに必須のことだと勘違いしていた」と述べた。

 不記載が違法であるとの認識は「当時はなかった。あったらするものか。今でも『しまった』と思っている」と釈明。還流分は「飲みに行ったり、食べに行ったり、いわば人間関係づくり(に使った)」と自身の政治活動に使ったとした。

 ただ、略式起訴分の約4300万円は使っていないと強調。2016年11月の衆院内閣委員会で質問後に「時間が余っているので」と突然、般若心経を唱えた件を引き合いに「『お経を読んだ』と(新聞に)書かれ『谷川は大臣に向かん』となり(大臣に)なれないと思って(使うのを)やめた」などと説明した。

 また、疑惑浮上後に長崎市内で記者団の取材に応じた際、質問を重ねた記者に「頭悪いね」と発言した件には「申し訳ありません。配慮が足りなかった」と述べ、発言を撤回した。

 会見は約1時間40分に及んだが、不記載に関する派閥からの指示の有無などについて尋ねられても「言いません」「好きなように解釈して」などと明言を避けた。怒気を帯びながら「すみません」「私が悪い」などと繰り返す一方、「政治家は人に好かれることが一番だな」と漏らす場面もあった。

 谷川議員は現在7期目。長崎3区では4月28日に補欠選挙が実施される見通しとなった。【松尾雅也、松本美緒、高橋広之】

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