starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

陸自幹部の靖国参拝、前年も同様の実施計画 先例踏襲か


 陸上自衛隊で航空事故を調査する「航空事故調査委員会」の幹部たちが今月9日に東京・九段北の靖国神社を集団参拝していたことを巡り、昨年も今年と同様に参拝の流れや注意事項をまとめた実施計画が作成されていたことが、防衛省関係者への取材で判明した。内容は今年と酷似しており、過去のやり方を引き継いで参拝が実施された可能性がある。

 同省は今年の参拝の実施計画が作成されていたことを公表している。関係者によると、昨年の計画は今年と同じく、委員会の庶務を担う陸上幕僚監部航空機課が中心となり作成。「年頭航空安全祈願」と称して、「航空事故・不安全事項の絶無に向けた意識を高める」ことを目的に掲げていた。

 昨年の計画では参拝日時は2023年1月11日午前8時~同45分。参拝に当たって時間休を取得すること、背広にネクタイを着用することなどが記載され、玉串料は1人当たり2000円で「各部担当を通じて、個人徴収」と今年と同じ表現になっていた。

 参加者は委員長を務める陸上幕僚副長、副委員長の装備計画部長と監察官など。正副委員長は官舎から靖国神社に徒歩で向かい、参拝後はタクシーで防衛省に登庁するなど、スケジュールが分単位で組まれていた点も今年と同じだった。

 委員会の年頭航空安全祈願については「平成の頃から続いていた」との証言がある。ある自衛隊関係者は「陸自は多くの隊員の認識を統一するため、何でも計画を作る文化がある。靖国参拝には将官クラスの高級幹部が参加するため、落ち度がないよう緻密な計画を作ることになったのではないか」と推測する。

 昨年の計画について、陸自幹部らの靖国参拝を調査している同省人事教育局は「存在を把握しているかどうかも含めて、調査中のため回答を差し控える」としており、計画通りに参拝が実施されたかも明らかにしていない。【松浦吉剛】

    Loading...
    アクセスランキング
    starthome_osusumegame_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.