イスラエル中部でパレスチナ人の車暴走、18人死傷 テロ容疑で捜査

　イスラエル中部ラーナナで15日、パレスチナ人の男らが運転する車が歩道に突っ込み、1人が死亡、子ども数人を含む17人が負傷した。イスラエル警察は44歳と25歳の男2人を逮捕し、市民を狙った「テロ事件」として捜査している。

　警察によると、2人は女性を刃物で刺して女性の車を奪い、歩道を歩いていたイスラエル市民を車でひいた。車が使えなくなると、別の車を奪って再び市民を狙い、市内数カ所で市民をはねた。容疑者らはイスラエルが占領するヨルダン川西岸ヘブロン近郊在住で、親族同士。不法にイスラエルに入境し、市内で働いていたという。

　パレスチナ自治区ガザ地区でイスラエル軍と戦うイスラム組織ハマスは、西岸のパレスチナ人にもイスラエルを攻撃するよう呼び掛けている。ただ、今回の事件の動機やハマスとの関係は判明していない。【エルサレム三木幸治】