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米大統領選、共和党の候補争い幕開け 優勢のトランプ氏 得票差焦点


 11月の米大統領選に向けた共和党候補指名争いの初戦である中西部アイオワ州党員集会が、15日午後7時(日本時間16日午前10時)に始まる。世論調査で独走するドナルド・トランプ前大統領(77)が優勢で、ニッキー・ヘイリー元国連大使(51)やロン・デサンティス南部フロリダ州知事(45)がどこまで差を詰められるかが焦点になる。15日深夜(同16日午後)にも大勢が判明する見通し。

 同州党員集会は1600以上の地区ごとに党員が集まり、各候補の支持者による討論を経て、投票が行われる。各候補は州全体の得票率に応じ、7月の党全国大会で候補選出の投票権を持つ「代議員」を獲得する。代議員は全米で2429人で、人口や党勢に応じて州ごとに割り振られている。アイオワ州の代議員は40人だが、初戦の勝敗は今後の予備選や党員集会の行方を占うだけに重視される。

 トランプ氏は、今回の大統領選を民主党や左派との「最後の戦い」と位置づけ、「国境の壁」の建設再開や輸入品への10%以上の一律関税、石油・天然ガスの開発促進などを公約に掲げている。一方、四つの刑事事件で起訴され、3月にも公判が始まる予定だ。陣営はアイオワ州で圧勝し、刑事裁判が本格化する前に候補指名争いの決着をつけるシナリオを描く。

 世代交代を訴えるヘイリー氏は、トランプ氏の対抗馬として党内の穏健派の期待が高まっており、直前の地元紙の世論調査で2位に浮上した。第2戦となる23日の東部ニューハンプシャー州予備選ではトランプ氏を脅かす勢いがあり、アイオワ州で善戦して「1強」ムードに待ったをかけたい思惑がある。

 支持率が頭打ちのデサンティス氏はアイオワ州が正念場の一戦となる。刑事裁判などトラブルを抱えるトランプ氏から保守層を引きはがす戦略が思惑通りに進んでいない。保守色が強い同州で大敗した場合、選挙戦から撤退する可能性もささやかれている。

 実業家のビベック・ラマスワミ氏(38)は一時の勢いが衰え、反トランプ派のエーサ・ハチンソン前アーカンソー州知事(73)は支持が伸びていない。

 共和党候補争いは6月まで各州で予備選・党員集会が順次行われるが、3月にも決着する可能性がある。民主党は2月3日の南部サウスカロライナ州予備選から実質的に候補指名争いが始まるが、再選を目指すジョー・バイデン大統領(81)の指名が確実視される。11月の本選に向けては、第3党や無所属の候補も出馬に意欲を見せている。【アイオワ州デモイン秋山信一】

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