starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

台湾総統に初当選の頼清徳氏 民進党のエース、タピオカを愛好


 台湾総統選は13日投開票され、与党・民進党の頼清徳(らいせいとく)副総統(64)が最大野党・国民党の侯友宜(こうゆうぎ)・新北市長(66)や第三勢力・台湾民衆党の柯文哲(かぶんてつ)・前台北市長(64)を破り、初当選した。台湾統一を掲げる中国が圧力を強める中、後ろ盾となる米国との連携を深めた蔡英文総統(67)の路線継承を訴えて支持を広げた。中国は「民進党政権は独立をたくらんでいる」と対話を拒んでおり、中台の緊張は当面続きそうだ。

習氏と食事する機会があれば「伝えたい」

 台湾の中央・地方政界で経験を積み、着実に声望を高めてきた民進党のエースが総統としてマウンドに上がることになった。

 台湾北部・台北県万里郷(現・新北市)生まれ。炭鉱労働者の父を早くに亡くし、苦学して台湾大学で医学を修めた。南部・台南市の病院勤務を経て、1996年に30代で政界に入った。

 立法委員(国会議員)を経て、2010年に台南市長に就任。100人以上の犠牲者を出した16年の台湾南部地震では、連日捜索現場に足を運び、ぼろぼろになった靴が話題になった。

 穏やかな語り口が特徴だが、19年の香港デモ抑圧について強く批判するなど中国に対しては厳しい姿勢を見せる。「医師としての経験が『党派を超えた人権の価値観』を与えてくれた」という。

 選挙戦では移動の車中で好物のタピオカミルクティーを愛飲する。健康志向が高まる台湾では砂糖なしで飲む人も多いが、頼氏は砂糖たっぷりの一杯が元気を与えてくれると公言。台湾への圧力を強める中国の習近平国家主席と食事する機会があれば「タピオカミルクティーをごちそうして、戦争には勝者はいないと伝えたい」とも話した。

 知日派が多い台湾の政治家の中でも、日本とのつながりの深さは指折りだ。安倍晋三元首相ら日本中央政界とも交流を重ね、22年7月に銃撃された安倍氏の葬儀にも参列した。

 大学時代に知り合った妻との間に息子2人。

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.