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八代亜紀さん、古里への思い画家でも 新八代駅には寄贈の風景画


 日本を代表する演歌歌手として知られた八代亜紀さんの訃報が伝わって一夜明けた10日、出身地の熊本県八代市では、晩年まで古里を大切にした八代さんを悼む声が相次いだ。

 八代さんは歌だけでなく本格的に絵画を学んだ「画家」としても古里のため尽力した。

 八代市のJR新八代駅には八代さんが2003年に寄贈した風景画がある。作品タイトルは「故郷への想(おも)い球磨川」。その言葉通り、八代さんにとって、球磨川は幼少期に河川敷で両親と写生をしたり、昼食を食べたりした思い出の地。それだけに、20年の九州豪雨で発生した球磨川の氾濫による被害には心を痛めた。

 所属プロダクションの担当者は「熊本への思いは人一倍強かった。地元の風景をたくさん描き、残していきたいとの思いで寄贈したもの」と語る。新八代駅の平田啓浩駅長は「地元八代にとって大きな損失」と残念がった。

 古里への思いは子どもらにも伝えてきた。八代商工会議所など経済3団体でつくる「八代亜紀と共に明日の八代をつくる会」の主催で、03年から絵画コンクールを毎年開催。地元の小中高生らを対象に「わたしたちのふるさと」をテーマに作品を募集し、優秀作は同時開催される「八代亜紀絵画展」に八代さんの作品とともに飾られた。コンクールの表彰式には欠かさず出席。会議所の関係者は「昨年3月にあった表彰式でも気軽に声を掛けてくださった」と振り返る。

 八代さんと20年来の付き合いだった竹永淳一会頭は、家族の肖像画を贈ってもらったこともある。「感謝の言葉しかない。八代さんの絵を毎年見ることができ、こんなに幸せな市は他にないです」としのんだ。【竹林静】

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