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石川県内86小中高が休校、55校は再開めど立たず 能登半島地震


 能登半島地震で甚大な被害が出ている石川県で9日、新学期が予定されていた小中高校86校が休校になった。県全体の4分の1に上る。避難所になっている学校が多く、校舎の損壊なども要因という。被災地ではライフラインの復旧が進んでおらず、輪島市や珠洲(すず)市などの55校で再開のめどは立っていない。

 一方、県は9日、午前9時現在での死者数が前日より12人増えて180人になったと発表。連絡が取れない安否不明者は120人に上っている。発生から1週間を過ぎても人的被害の全容はまだ分かっていない。

 今回の地震では県内各地の学校で水漏れや窓ガラスの破損、校舎の天井落下などが確認された。被害が大きかった地域では学校施設の停電や断水が続いており、道路事情が悪化している状況も踏まえると、児童や生徒の通学が困難という。8日時点で県内43の小中高校が避難所になっている。

 県教育委員会によると、公立の小中学校は小中一貫の義務教育学校を含めて281校あり、9日はうち64校で休校になった。公立高は全47校のうち、18校で始業日が延期になっている。私立学校の休校も中高校4校に上っている。

 公立小中学校では、大きな被害が出ている輪島市▽珠洲市▽穴水町▽能登町▽内灘町――の5市町の計36校で始業日の見通しが立っていない。七尾市と中能登町では15日、志賀町は22日から再開する方針という。珠洲市教委の担当者は「ライフラインが復旧しない限り、再開は難しい」と話している。

 公立・私立の高校19校でも再開時期は未定となっている。県立特別支援学校は輪島市などの1校2分校で休校し、始業する予定は決まっていない。

 休校している学校では、児童や生徒の安全が確保されてから授業を再開していくという。一方、地震の被害によりショックを受けている子供が多くいるとみられ、心のケアを学校現場で実施することも今後の課題になってくる。【戸田紗友莉、深尾昭寛、大塚愛恵】

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