北陸電力は5日、能登半島地震の影響で破損した、志賀原発2号機(石川県、停止中)の変圧器からの油漏れが、約1万9800リットルに上ったと明らかにした。約3500リットルが漏えいしたと2日に発表していたが、実際はその5倍超だった。
北陸電によると、2日の時点では油をためる容器(約3500リットル)が空になっていたことを確認したが、容器以外に変圧器本体などからも漏れていたことがわかった。漏れた油はすべてせきの中にたまっており、全量を回収して漏えい量を確定した。
この変圧器は地震の影響で使用できなくなったが、別の回線から電源を確保している。
また、緊急時に高圧電源車を寄せる1号機付近の道路の一部に数センチの段差が見られることなど、点検で新たに発覚した敷地内の被害状況を発表した。いずれも安全上問題はなく、今後修繕するとしている。【高橋由衣】