イラン、インド洋の日本企業所有タンカー攻撃への関与を否定

　インド洋で日本企業が所有するタンカー「ケム・プルート」がイランから飛来した無人機（ドローン）による攻撃を受けたことを巡り、イラン外務省のカナニ報道官は25日、自国の関与について「根拠がない」と否定した。イランメディアが伝えた。米国防総省は23日、「イランによる商船への攻撃」だと非難していた。

　報道によると、カナニ氏はイランが「国際航路の安全確保」に尽力していると強調。そのうえで、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃を米国が支援しているとして、「米国は他国を非難する立場にない」と批判した。

　インド洋につながる紅海では、イエメンの親イラン武装組織フーシ派がイスラエルに関連する船舶を「標的」にすると宣言し、民間の商船を狙った攻撃を繰り返している。インド洋で攻撃を受けたタンカーもイスラエルと関係があったと報じられており、イランの関与が指摘されている。【カイロ金子淳】