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オーバードーズでの救急搬送、23年上半期5600件 若者で増加


 市販薬の過剰摂取(オーバードーズ、OD)が原因と疑われる救急搬送が、今年1~6月で約5600件に上ったことが、消防庁と厚生労働省の調査で明らかになった。若年層を中心に搬送件数は増加傾向にあり、厚労省は医薬品医療機器法(薬機法)の省令を改正するなどして、麻薬に似た成分を含む市販薬の販売規制を強化する方針だ。

 麻薬に似た成分を含む市販薬を大量に摂取すると、幻覚やけいれんなどを引き起こす恐れがある。調査では2020年1月~23年6月、各都道府県などの計52消防本部が対応した救急搬送の事例で、活動記録に「OD」「薬」「過剰」などが含まれるものを、年代と性別ごとに集計した。

 その結果、今年は1~6月の上半期で男性1493件、女性4132件の計5625件だった。20年以降、増加傾向が続いていて、年代別では10代は20年の1・7倍、20代は1・3倍のペースで増えている。10代以上の全ての年代で、女性が男性より多かった。

 ただ、集計には医師が処方した薬を使用したり、薬を誤飲したりして搬送された事例が含まれている可能性がある。

 こうした状況を受け、麻薬に似た成分を含む市販薬について、武見敬三厚労相は「現状の法制の中でできる規制は確実に進める」と述べ、薬機法の省令改正などで販売の規制を強化していく考えを示した。厚労省は、20歳未満に大容量の製品や2箱以上の販売を禁止することなどを検討している。【添島香苗】

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