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「インフレ正しい方向に」 FRB議長、利上げ効果を強調


 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は1日、物価上昇(インフレ)について「正しい方向に向かっている。今すべきは慎重に考え慎重に動くことだ」と述べ、これまでの金融引き締めがインフレ抑制に効果を発揮しているとの認識を強調した。パウエル氏は従来通り追加利上げの可能性も示唆したが、市場では「利上げ打ち止め」の楽観論が拡大した。

 南部ジョージア州の大学で開かれたイベントで講演した後、質疑応答をした。パウエル氏はインフレ率が依然としてFRBの目標とする2%を大幅に上回っていると説明。インフレ抑制のための政策金利が十分に高い水準に達したかどうかについて「結論づけるのは時期尚早。適切なら、さらに金融を引き締める用意がある」と述べ、2022年3月に始まった今回の利上げサイクルが終了したとの楽観論をけん制した。

 一方で「我々の強力な措置により、政策金利はかなり制限的な領域に入っている」とも指摘。急激な金融引き締めでインフレが鈍化していると説明し、今後の金融政策は最新の経済指標に基づいて慎重に決めていくとの姿勢を強調した。

 パウエル氏の発言を受け、市場では12、13日に開く次回会合でFRBが3会合連続で政策金利を据え置くとの観測が強まった。外国為替市場では日米金利差の縮小が意識され円高・ドル安が進行し、イベント前に1ドル=148円台前半だった円相場はパウエル氏の発言後に一時146円台半ばとなった。【ワシントン大久保渉】

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