活躍分野が急速に広がるドローン（無人航空機＝UAV）を国内で製造、販売する事業者による展示会「オールジャパンUAVフェスティバル2023」が3～5日、千葉県君津市荻作のドローンフィールド（飛行場）で開かれた。実際にドローンを飛行させて、最新技術に触れてもらおうと初めて企画された。
UAV事業者で組織する主催団体「一般社団法人オールジャパンUAVフェスティバル運営事務局」によると、国内で事業展開するUAV関連企業が集まり、展示だけでなく、デモンストレーション飛行を披露するイベントはこれまでなかったという。
会場には、国内のメーカーやドローンを輸入・販売する14社がブースを構え、輸送用など大小さまざまなドローンが展示された。デモ飛行では、ほぼ主翼だけの飛行機の機体の上下に4発のプロペラを付け、水平飛行だけでなく垂直に離着陸もできる変わり種のドローンも登場、大きな注目を浴びていた。研究者らによる講演会や交流会も開かれた。
開会式では「ドローンのまち、君津」をアピールする同市の石井宏子市長も出席し、橋りょうの点検など市のドローン活用事例を挙げながら「中山間地の課題解決に活用したい」とあいさつした。
同事務局の橋本健代表理事は、こうした機会を通して業界のネットワーク化を進める考えを示し、「来年以降もフェスティバルを開催していきたい」と意気込んだ。【浅見茂晴】
