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米軍F16戦闘機がトルコの無人機を撃墜 同盟国同士で異例


 シリア北東部ハサカ周辺で5日、駐留米軍の拠点に接近したトルコの無人航空機(ドローン)が米軍のF16戦闘機に撃墜された。米国防総省が明らかにした。米国とトルコは北大西洋条約機構(NATO)を通じた同盟国であり、同盟国の航空機を撃墜するのは極めて異例だ。オースティン国防長官は撃墜後にトルコのギュレル国防相と電話で協議し、不測の衝突を防ぐために軍同士で連絡を取り合う重要性を強調した。

 国防総省によると、5日午前7時半ごろ、トルコのドローンがハサカ周辺で空爆を開始。米軍と連携するクルド人武装勢力が標的だったとみられ、駐留米軍が設定している「飛行制限区域」の中でも空爆は行われた。さらに約4時間後、武装したドローンが再び制限区域内に侵入し、米軍の拠点から約500メートルまで接近。米軍の司令官は「潜在的な脅威だ」と判断し、F16戦闘機にドローンを撃墜させた。米側に負傷者はいなかった。

 国防総省のライダー報道官は「遺憾な出来事だ。トルコ側が意図的に米軍を標的にしていたと示唆する情報はない」と説明した。ロイター通信によると、トルコ側の空爆は情報機関が主導していたという。

 AP通信によると、トルコ政府は1日に首都アンカラの内務省付近で起きた爆発事件で「犯人はシリアから越境してきた」と主張し、1日からシリアやイラクでクルド人武装勢力への空爆を断続的に実施していた。トルコが敵視するクルド人武装勢力はトルコ、シリア、イラクの国境をまたいで活動しており、トルコはシリア側の拠点もたびたび越境攻撃している。

 一方、米国は、過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦で、クルド人主体の民兵組織「シリア民主軍」(SDF)と連携してきた。トルコはSDFへの支援を止めるよう米国に求めてきた経緯があり、両国間のしこりの一つとなっていた。【ワシントン秋山信一】

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