中古車販売大手「ビッグモーター」の店舗周辺で街路樹が枯れるなどした問題で、東京都は3日、道路法に基づき、除草剤成分が検出された都内9店舗付近の原状回復にかかる計約1600万円の費用負担を同社に命令した。13日までの納付を求めている。都によると、同社は命令に従い納付する意向を示しているという。
都によると、都道沿いで街路樹がある14店舗で調査を実施したところ、9店舗の近くで除草剤の成分を検出した。都はこの9カ所の調査費用と、今後実施する枯れた木の植え替えや土壌の入れ替えなどの工事にかかる全額の負担を同社に請求した。原状回復工事は今後、都が実施する。
この問題を巡って都は9月5日、警視庁に被害届を提出。同庁は器物損壊容疑でビッグモーター本社や店舗を家宅捜索した。【福島祥】