スウェーデンのカロリンスカ研究所は2日、2023年のノーベル生理学・医学賞を、生化学者のカタリン・カリコさん(68)と、米ペンシルベニア大のドリュー・ワイスマン教授(64)に授与すると発表した。
カリコさんらは、RNA(リボ核酸)の一種で遺伝子の一部にあたる「メッセンジャー(m)RNA」を、生物が体内に取り込んでも、異物として拒絶する免疫反応を引き起こさないようにする手法を解明した。mRNAの利用により、新型コロナウイルスワクチンの迅速な開発につながった。
授賞式は12月10日、ストックホルムで開かれる。