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トランプ氏は「民主主義の脅威」 バイデン氏が演説で揺さぶり


 バイデン米大統領(民主党)は28日、西部アリゾナ州の州都フェニックス近郊で演説し「米国で危険なことが起きている。民主主義の基本的な信念を共有しない過激な動きがある。それがMAGA(マガ=トランプ前大統領派)だ」と訴えた。2024年大統領選で共和党候補としての指名が有力視されているトランプ氏を「民主主義の脅威」と非難し、共和党の穏健派らの取り込みを図った。

 アリゾナ州は伝統的に共和党が強いとされてきた地域。しかし、20年大統領選ではバイデン氏が民主党候補として24年ぶりに僅差で勝利し、大統領選の当選につなげている。

 この日、バイデン氏は、アリゾナ州選出だった穏健派の共和党上院議員、故ジョン・マケイン氏の功績をたたえるとともに「民主主義を強化する」として演説した。

 バイデン氏は「民主主義は党派対立が関係する問題ではない」と指摘。「すべての共和党員がMAGAの動きを支持しているわけではない」と穏健派に理解を示し、「MAGAの過激な考えが実行されれば、米国の民主主義を根本から変えてしまう」と強調した。

 米議会では新会計年度(23年10月~24年9月)予算の審議が、MAGAをはじめとする共和党の保守強硬派による大幅な歳出削減の要求で難航。10月から一部の政府機関が閉鎖される恐れが高まっている。米軍幹部の人事も同党の保守強硬派の上院議員1人の妨害で滞っている。こうした状況も踏まえ、バイデン氏は「今の共和党はMAGAによって脅迫されている」と訴えた。

 18年に死去したマケイン氏はベトナム戦争で約5年半の捕虜生活を経験しており、米国で英雄視されている。08年大統領選で共和党の候補指名を獲得したが、本選で民主党のオバマ元大統領に敗れた。バイデン氏とは上院議員時代から交友があったが、トランプ氏とは不仲だった。【ワシントン鈴木一生】

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