鳥居みゆきさんが一日警察署長に 自転車ヘルメットの着用促す

　21日に始まる秋の全国交通安全運動を前に、埼玉県警行田署などは18日、同県行田市持田のホームセンター「カインズ行田店」で出発式を開催した。同市観光大使を務める芸人の鳥居みゆきさんが一日警察署長に就任し、祝日の会場はファンや家族連れでにぎわった。

　石合龍也署長は「重大事故につながる交通違反の取り締まりを強化していく。4月に努力義務化された自転車ヘルメット着用を促進する」とあいさつし、一日警察署長のたすきを鳥居さんに渡した。

　鳥居さんは、埼玉県内での自転車ヘルメット着用率が低水準（6・1％）にとどまっていることに触れ、「行田一丸となって1位の愛媛県（59・9％）を超えましょう」と呼び掛けた。鳥居さんは若手署員とのコント形式の講演で交通安全を呼び掛け、来場者らに啓発品を配布した。

　行田署によると、今年の埼玉県内の交通事故死亡者数は73人（14日速報値）。自転車と歩行者の被害者が約6割を占めている。また自転車での死亡事故の約6割は頭部を負傷しており、県警はヘルメット着用促進や横断歩道の歩行者優先を重点的に呼び掛けるとしている。【田原拓郎】