小学校の女性トイレにカメラ設置 教頭を懲戒免職「ストレスあった」

　熊本県教育委員会は7日、勤務する小学校の女性用トイレに小型カメラを設置したとして、同県玉名市立豊水小学校の中島高義教頭（51）を懲戒免職処分とした。7月に性的姿態撮影処罰法違反（撮影未遂）容疑で県警に逮捕されていた。

　県教委によると、中島元教頭は7月26日朝、勤務先の個室の職員用女性トイレの便器と便座の間に小型のビデオカメラを設置した。トイレを利用しようとした女性職員がカメラに気づき、中島元教頭に報告した際、自らが設置したことを認めた。現在も在宅で捜査が続いているという。

　県教委の聞き取りに、中島元教頭は「ストレスがあり、性的欲求が強くなった」と盗撮しようとしたことを認め、「過去にも複数回、校内にカメラを設置したことがある」と説明。「子どもたちや保護者、同僚を裏切ってしまい申し訳ない」と話しているという。監督責任として、男性校長（57）も戒告とした。【山口桂子】