ガソリン価格、16週連続で過去最高を更新

　経済産業省が6日発表したレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格（4日時点）は、5月以降16週連続で、過去最高を更新した。

　足元のガソリン価格の高騰を受け、政府は7日から価格抑制のための石油元売り向け補助金を拡充する。ガソリンスタンドが抱える在庫の量などにより、補助金効果が表れる時期は異なるが、経産省は9月中旬ごろには価格が下落すると見込む。全国平均で9月末までに180円程度、10月末までに175円程度に抑えられると想定している。

　ガソリン補助は、ロシアによるウクライナ侵攻前の2022年1月から政府が導入を開始。原油価格が落ち着き始めた今年6月から段階的に補助を縮小し始めたが、主要産油国の減産に伴う原油高や円安による輸入コスト増を背景に価格は上昇。8月以降は全国平均で180円を超える水準が続いている。

　ガソリン価格が15年ぶりに最高値を更新した8月30日、政府は9月末で終了する予定だった補助を拡充し、年末まで延長することを決めた。【佐久間一輝】