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経営危機の碧桂園 創業者次女が会長引き継ぎ 家族で難局に挑む


 経営危機に陥っている碧桂園はどんな会社なのか。

 碧桂園は楊国強氏が創業。今年3月、創業から31年務めた会長の座を次女・恵妍氏に引き継ぎ、経営の第一線を退いた。

 国強氏は、立志伝中の人物だ。1955年に中国南部広東省の農村に生まれたが、家が貧しく大学進学もできず、農業や建設業に長く従事した。92年の鄧小平の南巡講話をきっかけに中国南部で不動産ブームが起きると、同年碧桂園を創業した。販売したマンション4000戸のうち売れたのはわずか3戸など、当初は苦労を重ねたが、語学に力を入れる私立学校を物件の近くに誘致し、教育熱の高い富裕層の取り込みを図る戦略が奏功して急成長。業界売上高は2017年から6年連続で首位を保っていた。

 中国メディアによると、国強氏は控えめな性格で、めったに公の場に姿を現さないという。プロサッカーチームの経営や電気自動車(EV)の製造に乗り出すなど、派手なスタイルで注目を集め、その多角化路線が裏目に出た恒大の創業者である許家印氏とは好対照に見える。

 だが、中国経済誌「財新」によると、15年以降、碧桂園の投資額の約3分の2は住宅需要が強くない地方都市に偏っていたうえに、借金に依存する経営状況に陥っていたという。

 現在会長を務める恵妍氏は8月11日、「危機をチャンスに変え、より健全な碧桂園を築いていく。改めて心より深くおわび申し上げる」との書簡を公表し、謝罪した。

 恵妍氏は05年の入社時に国強氏から持ち株を譲り受け、07年の米経済誌フォーブスの長者番付で当時わずか26歳で資産総額160億ドル(約2・4兆円)で中国首位になったこともあるなど「中国屈指の女性富豪」として知られた存在だ。妹や恵妍氏の夫、国強氏のおいも同社取締役として脇を固めており、家族で巨大企業の難局に臨む。【重慶・小倉祥徳】

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