福島県は31日、郡山市の事業所の倉庫から、有毒で要緊急対処特定外来生物に指定されている「アカカミアリ」を東北地方で初めて確認したと発表した。既に駆除し、人的被害はないという。
アカカミアリは米国南部~中米原産で、ヒアリの近縁種。体長3~5ミリ。かまれると皮膚疾患やアナフィラキシーショック(重いアレルギー反応)の原因になる。
県自然保護課によると、アカカミアリは30日に発見され、働きアリ数十匹が確認された。倉庫にはスリランカから中国経由で横浜港に陸揚げされたコンテナが運び込まれていたという。
同課は疑わしいアリを見つけたら素手で触らず、県や環境省に連絡するよう呼びかけている。【岩間理紀】