首相、総裁選に「まさか」 河野、高市両氏と昼食 バスケの話題も

　岸田文雄首相は28日、河野太郎デジタル相、高市早苗経済安全保障担当相と首相官邸で昼食を共にした。首相は8月初旬から、閣僚を2人ずつ招いて昼食会を開いておりその一環とみられるが、河野、高市両氏は2021年9月の自民党総裁選で争った間柄で、「ポスト岸田」候補とされる。9月中旬が有力視される内閣改造では両氏の処遇が注目されており、臆測を呼びそうだ。

　昼食は3人だけで、約1時間で終了。関係者によると、首相は両氏を部屋の外まで見送り「またよろしくお願いします」と声をかけたという。高市氏は会食後、首相が25日に沖縄でバスケットボール男子のワールドカップを観戦したことを念頭に「バスケットボールの話をした。楽しかった」と記者団に語り、来年の総裁選の話題が出たかを問われると「まさか」と笑った。

　21年の総裁選は3人と野田聖子氏の計4人で争われた。1回目の投票は、岸田氏256票▽河野氏255票▽高市氏188票▽野田氏63票――で、決選投票では岸田氏が257票で河野氏の170票を上回った。【池田直】