人気漫画「北斗の拳」の連載開始40周年を記念し、長野県佐久市は9月から「北斗の拳×佐久市 40周年記念事業」を展開する。同市出身の原作者、武論尊さん(76)が18日、佐久市役所で記者会見し、「伝説は続くし、新しい伝説が始まるとも思う。皆さんで楽しんでもらえたら」と話した。
佐久市と武論尊さんはこれまで「武論尊100時間漫画塾」を実施したりするなど、連携してきた。今回の40周年事業の一環として、佐久平交流センターで9月18日、武論尊さんと連載に関わった元集英社編集者の持田修一さんとの対談「北斗の拳誕生秘話」やアニメ上映、作画の原哲夫さんらのビデオメッセージ公開などが行われる。参加には市の公式LINEなどから申し込みが必要になる。
また、佐久市の企業が主人公、ケンシロウの義兄で、暴虐の限りを尽くすが、武論尊さんが「一番好きなキャラクター」と評するジャギの像を市に寄贈し、9月15日に披露される。武論尊さんは「ケンシロウやラオウでなく、ジャギというのが面白い。いいところに目を付けている」と喜ぶ。市によると北海道北斗市にケンシロウ像があるが、ジャギの像は全国初という。
また、9月15日から12月中旬まで、アプリを使ったスタンプラリーを実施。飲食店や公共施設130カ所で作中のイラストや名言を手に入れることができる。【鈴木英世】