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台湾副総統、米国から帰途に 中国刺激避け 抑制的な外遊に


 南米訪問を終えた台湾の頼清徳副総統は17日未明、経由地の米西部サンフランシスコから台湾への帰路に就いた。頼氏は往路で立ち寄った東部ニューヨークを含めて米国で要人らと面会した形跡はなく、全体を通じて抑制的な訪問内容となった。米台要人の交流に神経をとがらせる中国側を刺激することを避けたとみられる。

 頼氏は来年1月の総統選で与党・民進党の公認候補となる。総統選では主要政党の候補者が選挙前に台湾の安全保障に深く関わる米国を訪れて、自らの姿勢に理解を求めることが多い。頼氏は今回の外遊で新大統領就任式に出席するため外交関係を持つパラグアイを訪問し、往路・復路で米国に立ち寄った。台湾メディアによると、就任式会場で同席した米国のハーランド内務長官と短時間言葉を交わしたが、米国内では在米台湾人の会合に出席するなどしただけで政府や議会の要人との接触は確認されていない。

 台湾海峡の現状維持を掲げる頼氏としては、外遊中の演説やメディアによるインタビューを通じて自らの対中姿勢を示す一方、中国との緊張を高めかねない米要人との交流を控えることで「信頼に足りる指導者」としての資格があると米側にアピールした格好だ。

 頼氏はパラグアイの首都アスンシオンでの記者会見で「台湾海峡の安定は中国と台湾、国際社会全てにとって利益がある」として、圧力を強める中国が姿勢を変えることに期待を示した。

 中国は米国に立ち寄った頼氏を「トラブルメーカー」(中国外務省)と批判する一方、17日夕の時点で台湾付近での演習など目立った軍事的行動は見せていない。【台北・林哲平】

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