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「これもお国のため…」 鹿児島の高校生が特攻隊員の手紙朗読


 「帰ることができると思っていましたが帰れません。これも国のためです」「死ぬ、どうもピンときません。今日はもう眠いです」――。戦火に散った若き特攻隊員らの辞世の手紙の朗読会が終戦の日の15日、鹿児島県南さつま市の万世特攻平和祈念館であり、平和への願いを新たにした。

 祈念館には終戦直前の1945年3~7月、出撃した121人が戦死した陸軍最後の特攻基地「万世飛行場」があった。朗読された手紙は当時17~24歳の特攻隊員がしたためたもので、鹿児島純心女子高(鹿児島市)の放送部員らが読み上げた。

 手紙には「渾身(こんしん)の勇を奮ってぶつかっていきます」と自分を鼓舞するようなものもあれば、「父上様、母上様とは一度拝顔致しきなれどかなわぬこと。お写真を胸に抱いて必沈させます」「死んでいく自分にこれほど尽くしてくれたのを思ふと泣けてきます」などと両親や恋人に複雑な胸中を明かしたものもある。

 朗読した2年生の川路千尋さん(16)は「同世代の思いに心が痛む。言いたいことを全ては言えなかった時代も感じた。その無念を朗読の感情に込めた」と話した。【梅山崇】

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