わいせつ目的で13歳に面会要求か 32歳を書類送検 全国初

　中学2年の少女（13）に現金を渡す約束をして面会し、わいせつな行為をしたとして、警視庁生活経済課は15日、東京都武蔵野市の男性会社員（32）をわいせつ目的面会要求や児童買春・児童ポルノ禁止法違反容疑などで書類送検した。わいせつ目的で16歳未満を手なずけて面会を求める「わいせつ目的面会要求罪」は7月施行の改正刑法で新設された。警視庁によると、同容疑の適用は全国で初めて。

　書類送検容疑は7月22日、関東地方に住む中学2年の少女に、SNS（ネット交流サービス）を通じて現金1万円を渡す約束をして、わいせつ目的で面会を要求。同じ日に東京都調布市内の駐車場に止めた車内で少女に現金を渡し、わいせつな行為をしたとしている。

　警視庁によると、男性は同30日に警視庁調布署に自首し、事件が発覚した。男性は「『パパ活』と検索して少女のアカウントを見つけ、ダイレクトメッセージでやり取りした」などと容疑を認め、自首した理由については「罪悪感にとらわれた」と説明しているという。【木下翔太郎】