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「トランプ陣営は犯罪集団」 米地方大陪審、側近ら18人も起訴


 米南部ジョージア州フルトン郡の大陪審は14日、2020年11月の大統領選で同州での敗北を覆すために州当局に違法に干渉したとして、共和党のドナルド・トランプ前大統領(77)ら19人を同州の組織犯罪処罰法違反などの罪で起訴した。起訴は4件目で、トランプ氏は捜査を受けていた主な事件すべてで起訴された。ただ、24年11月の大統領選で返り咲きを目指す姿勢を変えておらず、今回も「選挙運動にダメージを与えるのが狙いだ」(陣営の声明)と主張している。

 大陪審は、トランプ陣営を「犯罪集団」と位置づけ、トランプ氏を組織犯罪処罰法違反や公務員への不正教唆など13件の州法違反罪で起訴。側近だったメドウズ元大統領首席補佐官や顧問弁護士だったジュリアーニ元ニューヨーク市長らも起訴した。捜査を指揮したフルトン郡のウィリス地区検事(民主党)は、8月25日までに出頭するようトランプ氏らに求めた。認否手続きなどを行うとみられる。今後は来年の大統領選に向け、4件の公判がどう影響するのかが注目される。

 今回の起訴内容は、ジョージアを含む7州で敗北を覆そうとしたとして「国家を欺くための共謀」など連邦法違反で首都ワシントンの連邦大陪審に起訴された事件と一部が重なっている。ただ、トランプ氏が来年の大統領選に勝利して再び大統領職に就いた場合、連邦法違反では自身に恩赦を与えることができるが、今回の事件など州法違反については恩赦を与える権限はない。

 起訴状によると、トランプ氏らは20年11月~22年9月、同州で民主党のジョー・バイデン大統領(80)に敗北した結果を覆すため、ケンプ知事やラフェンスパーガー州務長官らに圧力をかけるなどしたとされる。また、選挙の「不正」をでっち上げるために、選挙管理スタッフに「不正行為をした」とぬれぎぬを着せたり、一部の投票者のデータを盗んだりしたとされる。

トランプ氏「魔女狩りが続いている」

 トランプ氏は15日の声明で「魔女狩りが続いている。前大統領を含めて19人も起訴された。(不正があったとされる)2年半前に起訴しなかったのは(大統領選の)選挙運動のさなかに起訴したかったからだ」と批判した。一方、ウィリス地区検事は14日の記者会見で「事実と法律に基づいて捜査を進めた。法律に党派性などない」と反論した。

 トランプ氏は今年3月以降、機密文書の自宅への持ち出し疑惑、不倫関係を主張した女性への口止め料支払いを巡る疑惑、20年大統領選の敗北を覆そうとした疑惑を巡って相次いで起訴された。ただ、24年大統領選の共和党候補の指名争いでは「政治的な迫害だ」と逆にアピール材料に利用し、世論調査の支持率でトップを維持している。【ワシントン秋山信一】

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