ロシア軍がウクライナ・オデッサ攻撃 296棟が被害 国営通信報道

　ロシアの侵攻を受けるウクライナの南部オデッサ州で14日未明、ロシア軍によるミサイル攻撃があり、少なくとも建物296棟が被害を受けた。ウクライナ国営ウクルインフォルム通信が伝えた。

　報道によると、ロシア軍は無人機（ドローン）15機と巡航ミサイル「カリブル」8発で攻撃したが、ウクライナ軍によってすべて迎撃されたという。迎撃の際の爆風や破片の落下などにより、火災が発生。住宅のほか、教育関連施設やスーパーマーケットも被害を受け、少なくとも3人が負傷したという。同州の州都オデッサ市議会によると、14日夕時点で少なくとも296棟の建物の損傷が確認されたという。

　オデッサは黒海に面した主要港湾都市。ロシアは7月にウクライナ産穀物を黒海経由で輸出する合意の履行停止を発表して以降、オデッサへの攻撃を強化している。【ベルリン念佛明奈】