鈴木財務相、内閣支持率低迷を「大変に憂慮」 各社過去最低水準

　鈴木俊一財務相は15日の閣議後記者会見で、岸田文雄内閣の支持率低迷について「閣内にいる者として、さまざまな（世論）調査で下降傾向にあることは大変に憂慮して残念に思っている」と述べた。報道各社の世論調査で支持率が過去最低の水準に落ち込んでいる現状を懸念した格好だ。

　毎日新聞が7月22、23日に実施した全国世論調査では、岸田内閣の支持率が6月の前回調査（33％）から5ポイント下落し、28％にとどまった。内閣支持率の下落は2カ月連続。不支持率は65％で、6月調査（58％）から7ポイント上昇した。岸田内閣ではマイナンバーを巡るトラブルが続いている。

　鈴木氏は会見で「岸田政権の支持率が下がっている原因が何なのかは十分な分析をしなければならない」と指摘した。

　岸田政権では、木原誠二官房副長官を巡る「週刊文春」の報道が相次いでいる。こうした経緯を踏まえた上で政権のモラル低下を問われた鈴木氏は「（支持率低迷は）いろいろなモラルの問題もあるのかもしれない」とした。ただ一方、「週刊誌も見出しくらいしか見ていないし、事実は全く分からない」と具体的な言及は避けた。【浅川大樹】