英北部スコットランドのネス湖で8月26、27の両日、未確認生物「ネッシー」の新たな捜索が実施される。湖畔の村ドラムナドロヒトにある博物館「ネス湖センター」とボランティアの調査団体が企画した。同センターによると、1972年に別のチームが湖を調査して以来、51年ぶりの大規模な捜索になるという。
英BBC放送などによると、今回はネス湖上空に赤外線カメラを搭載した無人機(ドローン)を飛ばすほか、ハイドロフォン(水中聴音機)を使って水中の異常な音を探る。さらに陸上にはボランティアの人々が待機し、湖面の動きを監視するという。
ネス湖では70~80年代にも水中音波探知機(ソナー)などを使った捜索が行われた。今回は最新鋭の技術を駆使して謎に迫るのが特徴だ。
ネス湖の怪物伝説は6世紀からあったが、1933年に地元紙が目撃談を報じてから世界的な話題となった。首長竜プレシオサウルスに似ているとの目撃談もあるが、過去には「証拠」とされた写真の捏造(ねつぞう)が発覚したこともある。2019年にはニュージーランド・オタゴ大学の調査チームが、正体は「巨大なウナギ」だった可能性が高いとする調査結果を発表している。【ロンドン篠田航一】