東京・足立区のコンビニ店員刺傷事件 20代男性が出頭

　東京都足立区のコンビニエンスストア「デイリーヤマザキ足立谷在家月の友店」で店員2人が刺されるなどした殺人未遂事件で、現場から逃走したとみられる20代の男性が9日、区内の交番に出頭した。警視庁捜査1課への取材で判明した。捜査1課は殺人未遂容疑で逮捕する方針。

　捜査1課によると、男性は9日午後0時20分ごろ、現場から北に約4キロ離れた足立区内の交番を一人で訪れ、「コンビニであった事件は自分です」と話したという。コンビニを襲った容疑者は刃物を持ったまま、自転車で逃走したとされるが、男性は交番に来た際には刃物を持っていなかった。ただ、男性の容姿は防犯カメラ画像に映った人物と酷似しているという。

　事件は9日午前2時半ごろ発生。容疑者はコンビニ店に押し入り、無言のままレジにいた40代女性店員の背中を刺すなどし、そのまま店の奥にいた60代の男性店員の右腕などを切りつけ、何も取らずに自転車で逃走した。2人は命に別条はないという。【斎川瞳、木下翔太郎】