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ビッグモーター、川崎店前の植栽伐採認める 市が被害届提出へ


 川崎市は1日、中古車販売大手ビッグモーターの川崎市内の店舗前にあった植栽6株について、同社側から伐採したと口頭で説明を受けたことを明らかにした。植栽は市が管理しており、今後神奈川県警に被害届を出す方針。同社に対する損害賠償請求も検討している。

 この日記者会見した福田紀彦市長らによると、各地で同社店舗前の街路樹が枯れている問題を受け、市の担当者が7月28日に市内2店舗で現地確認したところ、「川崎店」(川崎区)前の歩道にあったオオムラサキツツジ6株が切り株だけになっていた。

 同社は市に対して、「毎日店舗の写真を撮影して本社に報告していた」としたうえで、「2022年10月17日の写真にはツツジが写っていたが、翌18日には写っていなかった」と説明。ただ伐採した理由については「担当者が当時と代わっており、分からない」としているという。

 市によると、伐採された株は根元の直径が3~4センチほどあったといい、市の担当者は「のこぎりのようなもので切ったのではないか」との見方を示す。

 一方、もう一つの店舗の「東名川崎インター店」(宮前区)では2018年8月、ヤナギ1本が腐食して折れていたことから、市が伐採した。店舗側は折れた経緯は「分からない」としているという。

 市はビッグモーター本社に文書での説明を要求。今後、除草剤の使用の有無も調べる。福田市長は「倫理観のない行いで腹立たしい限り。市民の大切な財産を毀損(きそん)した」と厳しく批判した。【和田浩明】

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