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木原誠二氏妻の元夫死亡 警視庁捜査1課長「自殺で矛盾しない」


 2006年に東京都文京区で死亡した男性(当時28歳)についての捜査を巡り、警視庁捜査1課の国府田剛課長は28日、「証拠上事件性は認められず、死因は自殺と考えて矛盾はない」とコメントした。男性と当時結婚していた女性は現在、木原誠二官房副長官の妻。この日、木原氏の妻から事情聴取した捜査1課の元捜査員が東京都内で記者会見し「事件性はあったと思う」などと述べたことを受けて見解を示した。

 警視庁大塚署は06年当時の捜査で、男性の死亡は自殺と考えて矛盾はないと判断。その後に事件との情報があり、18年に再捜査が行われた。週刊文春は今月になって、男性の死亡に不審な点があり木原氏の妻が任意の事情聴取を受けたなどと報じた。

 元捜査員は再捜査時に木原氏の妻の聴取を担当し、28日に文芸春秋社の関連施設で会見した。会見では「自殺と認定した証拠がない」などと述べた一方で、関係者の逮捕状を請求できたかについては否定的な見方を示した。捜査に関し、木原氏からの政治的圧力があったとの発言はなかった。

 国府田捜査1課長はコメントで、元捜査員の会見での説明について「関係者のプライバシーにわたる内容などが明らかにされ、遺憾に思う」とも指摘した。

 週刊文春の報道を巡っては、警察庁の露木康浩長官も13日の会見で「警視庁において、証拠上事件性が認められない旨を明らかにしている」と述べた。

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