80代男性に携帯の操作尋ねられ…高校生5人が機転、特殊詐欺防ぐ

　高齢男性が特殊詐欺被害に遭うのを食い止めたとして、東京都武蔵野署は11日、都立調布北高校3年の男子生徒5人に感謝状を贈呈した。

　同署によると、5人は6月20日午後、武蔵境駅（武蔵野市）近くで80代男性から携帯電話の操作方法を尋ねられた。その際、男性は誰かと通話中で「利用料の未払いがある」「10万円を振り込む」などという会話が聞こえたという。5人は特殊詐欺だと確信。男性を説得し、近くの交番に案内したことで被害を防止できた。

　5人は今春、学校で行われた警視庁による防犯講話で、特殊詐欺の手口を学んでいたことからすぐに察知できたという。

　以前、祖母が被害に遭ったという加藤大和さん（18）は「（被害に遭いそうな人を）見つけたら未然に防ぎたいと思っていたのでよかった」。また、日比野学さん（17）は「高齢化が進み、特殊詐欺被害は増えていくと思う。僕たち若い世代でしっかり対策をしていきたい」と話した。【木原真希】