JR山手線は24日の始発から内回りと外回りの全線で運転を見合わせた。この影響で各駅で混雑が見られた。午前8時半ごろ、JR高田馬場駅では自動改札機に赤いランプが点灯し、入場が制限されていた。「山手線は運転を見合わせています」。場内のアナウンスが繰り返される中、行き場を失った通勤客らが「何時ごろに運転が再開するのか」と駅員に尋ねたり、スマートフォンで代替の交通機関を検索したりしていた。
東京都中野区に住む会社員の女性(58)は、山手線を使って品川駅が最寄りの会社に出勤する予定だった。「朝のミーティングには、もう間に合わない。今から焦ってもしょうがないので、運転再開まで待ちます」と疲れた様子だった。【原田啓之】