右は雄、左は雌…貴重な野生ノコギリクワガタを展示へ 群馬

　群馬県立ぐんま昆虫の森（桐生市新里町鶴ケ谷）は、右側のはさみが雄で、左側が雌という雌雄両方の特徴を持った野生の極めて珍しいノコギリクワガタが高崎市内で見つかったと発表した。前橋市内で採集された黄金色のアマガエルとともに、22日から施設内の昆虫観察館本館で生きた状態で展示する。担当者は「貴重な機会にぜひ自然の不思議さを感じてほしい」と話している。

　ノコギリクワガタは「雌雄モザイク」と呼ばれる珍しい個体で全長41ミリ。飼育下でなく野生で見つかるのは貴重という。はさみのほか、背中の左側のツヤや左前脚の短さに雌の特徴があるが、全体的には雄の特徴が見られる。石渕匠さん（8）と葵さん（6）の兄弟が6月30日夜、父親と近所の高崎市若田町の林で虫取りをしていた時に「はさみの大きさが違うクワガタがいる」と発見した。

　アマガエルは全長15ミリで体色変異のアルビノで、前橋市鼻毛石町で子どもが7月9日に発見した。8月下旬ごろまで展示する。【田所柳子】