福岡県は19日、半導体やデジタル産業分野に精通した人材を育成する「福岡半導体リスキリングセンター」を8月23日に福岡市早良区百道浜に開設すると発表した。半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造（TSMC）の熊本県への進出などを受け、九州や全国の半導体産業の人材不足を解消するのが狙い。
センターでは、半導体の設計や製造、品質管理の方法など生産工程に関する講座や、自動車やプログラミングなど半導体を使うために必要な専門知識を学ぶ講座を用意する。インターネットで半導体技術に関する動画を視聴できるeラーニングプログラムもある。eラーニングは8月23日に受講が始まり、オンライン講座・対面講座は10月に受講開始を予定している。
センター長には東京大の黒田忠広教授が就き、大学教授や企業の技術者が講師を務める。県内の中小企業の受講は無料となる。
服部誠太郎知事は19日の定例記者会見で「シリコンアイランド九州の復活と言われているが、人材不足が一つの大きな課題になっている。センターを通して地元の半導体関連の技術人材を育成し、一大開発生産拠点を目指したい」と話した。
問い合わせは、県商工政策課技術人材育成室（092・643・3415）。【栗栖由喜】
大谷翔平・野球ニュース