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イザベラ・バードが145年前に眺めた景色 足跡たどって魅力PR


 英国の女性旅行家、イザベラ・バード(1831~1904年)が来日し、東・北日本の旅行記「日本奥地紀行」を書く旅から145年になることを記念し、山形県金山町でバードの足跡をたどるイベントが8日、始まった。【横田信行】

 バードは1878年、東京を出発し日光や福島、新潟、山形、秋田を経て北海道まで訪れ、道中の自然や当時の風俗、文化などを日本奥地紀行で記録した。山形県などでバードにちなんで郷土の街並みの再評価や地域おこしにつなげる試みが始まっている。金山町については、日本奥地紀行の中で「ロマンチックな雰囲気の場所」と記しており、町内に記念碑も設置されている。

 今回は、バードが称賛した町の景観を知ってもらい、魅力としてPRして滞在型観光につなげようと、バードを顕彰する事業を企画してきたNPO法人「元気・まちネット」(東京都)の発案で、地元のホテルが主催した。

 初日はあいにくの雨となったが、参加者は上台峠周辺で、バードが実際に歩いた羽州街道を散策し、ピラミッド形の丘陵と称した景観を眺めた。疲れたバードが町内で泊まり、鶏肉で元気を取り戻した記述にちなみ、鶏料理や旬の地元食材を取り入れて町の飲食店が提供している「バード御膳」に舌鼓を打ったり、バードに関する講話を聞いたりした。9日も、バードの足跡をたどり、本に残した当時をうかがわせる景観などを楽しむ。

 案内役を務めた同ネット代表理事、矢口正武さん(76)は山形県戸沢村出身で「バードのような歴史上の人物を通し、今も残る山形の魅力を発信する手伝いができれば」と話す。東京都渋谷区から夫婦で参加した窪田環さん(82)は「バードが苦労しながら歩いた道を実際にたどることができ、当時眺めたであろう風景が残っていることは素晴らしい。日本奥地紀行を読み返したくなりました」と話していた。

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