生活保護受給者の遺体2カ月放置 江戸川区、職員を停職処分

　東京都江戸川区は6月30日、死亡報告を受けた生活保護受給者の事務処理を怠って遺体を約2カ月放置したとして、福祉事務所の20代男性主事を同29日付で停職5日の懲戒処分にしたと発表した。

　区によると、男性主事は1月10日、区内で生活保護を受給していた独居の60代男性の死亡報告を受けたが、葬祭業者への連絡などを行わず放置。3月27日に福祉用具のレンタル業者が男性宅を訪れて遺体を発見し、警察に通報して発覚した。区の調査に対し男性主事は「仕事が立て込んでいた」と話しているという。

　区は、男性主事から警視庁に書類送検され6月21日に不起訴処分になったとの説明を受け、処分に踏み切った。【秋丸生帆】