starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

広域強盗指示役の容疑者、知人に何度も送金依頼 犯罪収益回収か


 全国で相次いだ広域強盗事件のうち、2022年5月に京都市で起きた強盗事件の指示役だったとして逮捕された今村磨人容疑者(39)について、本人と交流のあった日本人男性が警視庁の調べに「今村容疑者の『使い』とされる人物から何度も現金を預かり、フィリピンにいた今村容疑者に渡した」などと証言したことが捜査関係者への取材で判明した。警視庁捜査1課は、男性が預かっていたのは強盗などで得た犯罪収益の可能性が高いとみて捜査している。

 今村容疑者はフィリピンを拠点とする特殊詐欺グループの中心メンバーとされ、19年12月に現地当局に拘束された。今年2月に強制送還されるまで、首都マニラのビクタン入管収容所に、他のメンバー3人とともに収容されていた。

 捜査関係者によると、証言した男性は22年春に日本に強制送還される前、この収容所におり、そこで今村容疑者と知り合ったという。警視庁が男性に事情を聴いたところ、帰国後も無料通信アプリ「LINE(ライン)」で今村容疑者と連絡を取り合っていたことが判明。男性は「今村容疑者に頼まれ何度も現金を預かった。フィリピンの関係先を通じ、預かった額と同額のフィリピンペソを今村容疑者に渡していた」と証言したという。

 今村容疑者は、22年5月に京都市の高級腕時計店で起きた強盗事件で指示役だったとして強盗容疑で逮捕された。京都の事件では、盗品等運搬罪などで起訴された宮沢優樹被告(22)が、奪った時計の売却金などを今村容疑者名義の口座に送金していたことが明らかとなっている。

 捜査1課はこの男性や宮沢被告のような送金役が複数いたとみており、男性の証言は今村容疑者らが複数の強盗事件に関与していたことの裏付けにつながるものとして詳しく調べている。男性は京都とは別の強盗事件への関与も疑われていたといい、今村容疑者らと実行役をつなぐ立場にいた可能性もあるという。【木原真希、岩崎歩、菅健吾】

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.